

こんにちは、不動産投資家のMASA(@2103ou_masuke)です。
人材育成に関しては、どの業界もどこの会社も悩みが尽きることのない永遠のテーマだと思います。
人材が会社の将来を決めると言っても過言ではないくらい、経営者にとっては大事なテーマですよね。
そこで今回は、人材の育成方法や考え方について解説していきたいと思います。
僕自身、飲食店などの店長として4年、経営者として4年半、不動産会社の役職者として3年間、人材育成に注力してきて、辿り着いた考え方を紹介します。
どの業界にも通用する、最も大事な部分を解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
人材育成の重要性
なぜ人材育成を重要視するかというと、会社の中で人こそが最も大切な資源だからです。
従業員の能力は会社の業績に直結しますし、極論すべての人材が優秀であれば問題は何も起きません。
会社と人材はイコールですので、仮に会社の成長が止まっているのだとすれば、従業員の能力が停滞している可能性が高いと言えます。
また、少子高齢化社会によって、すべての会社や組織が人材不足に陥っている状況です。
2030年には約1千万人の労働力が不足すると言われています。
にも関わらず、売り上げや利益は伸ばし続けないといけませんし、グローバル化によって海外で通用する人材の必要性も高まってきました。
そんな厳しい環境下で成長を維持するには、生産性向上を図る必要があります。
単純計算では、1万人の企業で5%生産性が向上すれば、500人分の人材不足に適応できることになりますからね。
要は、今ある人材を優れた人材へと成長させる必要があるということです。
会社が安定して成長するためには、優秀な人材を育て確保し続けることが肝心であり、そのための知識やシステム構築が不可欠です。
また、人材育成には離職率を抑える効果もあります。
会社も自分も成長する環境が整っていれば、従業員は「ここで頑張ろう」「将来も明るい」と考えてくれます。
人材育成の必要性は、今後ますます高まるばかりです。
「人罪」と「人在」と「人材」と「人財」
そもそも、人材には実は4種類の「人ざい」があることをご存知ですか?
「人材ではなく人財」などということはよく聞きますが、「人罪」「人在」「人材」「人財」と僕は区別しています。
「人罪」は、罪な人ですから、トラブルを起こして人に迷惑をかけたり、パワハラ・セクハラをしたり、会社や人の悪口ばかり言ったりするなど、会社にとって悪影響を及ぼす人です。
「人在」は、存在する人ですから、ただそこに存在しているだけの人です。
「人材」は、材料ですから、仕事はきっちりできて、技術も知識もありますが、もし辞めてしまっても他の人で補えるような人です。
「人財」は、財産となる人ですから、代わりはいないような、会社にとって貴重な存在の人です。
さて、会社としては当然「人財」を作るために、日々育成を頑張っているわけです。
この記事でお伝えするのは、ここでいう「人在」と「人材」を「人財」にするための方法です。
「人罪」に関しては、
①時間がかかりすぎること
②逆効果になる可能性が高いこと
③教育している間にも会社にとって悪影響になること
を理由に、きちんと話し合ってやめてもらうようにすることをおすすめします。
僕はいつも従業員に、どんなに仕事ができなくても、人間性に問題がなければできるようになるまで面倒を見るが、店にとって悪影響を及ぼす人間には辞めてもらうと公言していました。
社会人としてではなく、人としての人間性を育成するのは、就職する前までの話であり、限られた時間と効率および会社のことを考える上では、当然のことです。
では、「人在」と「人材」を「人財」に変える方法をお伝えしていきます。
ポイント
人材には4つの意味があり、人罪には辞めてもらう。
社員教育で優秀な人材育成【人材を人財にする方法】
僕はもともとヤクルトや阪神で監督を務めた野村監督が大好きでした。
理論的なのに人情的、そしてユーモアあふれるサービス精神旺盛な監督でした。
たくさんの名言も残されていますが、なかでも「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」という言葉が好きで、本当にその通りだなと感じました。
しかし、今まで野村監督の本を読んだことはなかったので、「野村の教え方」「野村克也 100の言葉」などの本を初めて読んでみました。
すると大変おこがましいのですが、僕と考え方がとても似ていてビックリΣ( ̄□ ̄|||)
監督を任せられて、まず初めに教えることは野球ではなく、人生論や考え方のような人間教育だったようです。
実は僕も会社や飲食店で教えていたことは、業務のことではなく、主に人間力を高めるようなことでした。
なぜならば、すべての基になるのが人間力であり、そもそも人間力がないと、何を教えても無駄だからです。
人間力に関しては、人間力を高める!自分を早く自己成長させる方法と成長する人の考え方をご覧ください。
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人間力を高める!自分を早く自己成長させる方法と成長する人の考え方
困っている人自分を早く自己成長させる最も効率的な方法があれば知りたいな こんにちは、不動産投資家のMASA(@2103ou_masuke)です。 誰もが自分自身、人としてより大きく成長したいと考えてい ...
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さらに言えば、僕はその場だけで通用するようなことを教えるつもりはなく、どこで何をやっても役に立つようなことを教えてあげたいと考えていました。
そして野村監督も同じようにまずは、「人づくり」をするという考えのもと、「人生」と「仕事」は常に連動しており、人生論が確立されていない限り、いい仕事はできないという信念のもと指導していたようです。
人生論の確立とは、目的をはっきりさせることだと個人的には解釈しています。
目的意識を持つとは、なぜ野球をするのか、なぜその仕事をしているのか、ということです。
目的がはっきりしていない人は、まずもって良い仕事はできないでしょう。
僕自身5つの会社で仕事をしましたが、すべての仕事において、始める前に目的をはっきりと定めていたので、満足のいく結果が残せたのだと思います。
一人一人と面談し、なぜこの仕事をしているのか、どうなりたいのかなど、目的をはっきりさせ、それを共有することが人材育成において最も重要なことなのです。
ポイント
目的をはっきりさせ、細かいことではなく人間力向上のための教育をする。
相手を尊重し、重要感を持たせる【地位(立場)が人を作る?】
人を指導する立場になると、自分が思うように人をコントロールすることの難しさを感じることがあると思います。
人にこうしてほしいと強く思えば思うほど、厳しく叱ってしまったり、相手に不快感を覚えさせるような伝え方になりがちです。
では、どのようにしたらよいのでしょうか。
人は誰もが自分を尊重してほしいという気持ちを持っています。
これは目的をはっきりさせるのと同じくらい大事なことですが、相手にもっと自分が思うように動いてほしいなら、その人に注目し、尊重し、重要感を持たせることです。
ある心理学者が、どうすれば現場の作業員がより熱心に働き、生産性を上げ、よりよい仕事をするかを調べるためにおこなった研究によると、作業員に関心を示す監督は、もっと働けと命令するタイプの監督よりも大きな成果を上げていることがわったそうです。
そして次のように報告しています。
生産性を上げるためにプレッシャーをかけるやり方は、たしかに一定の効果が期待できるが、最高の結果を出すには作業員の内的なモチベーションを高める工夫が必要であり、一人ひとりが人間として大切にされていると感じる労働環境で、仕事の進め方にある程度の裁量を与えてもらうと、作業員はより良い仕事をする。
人は期待に応えようとする習性があるため、ガミガミ言ってやらせようとするより、期待していることを伝え、裁量権を与えた方が、自ら進んで仕事をしようとするため、よりよい仕事ができるというわけです。
このことは頭でわかっていても、なかなか実行することが難しいことではあります。
実際に僕自身も、相手を尊重し重要感を持たせてあげることはとても難しく感じました
そういった場合は、それなりの地位を与えることも一つの手です。
「地位(立場)が人を作る」という諺がありますが、これは自分が尊重され重要感を感じているからこそ、それに応えようとする結果です。
リーダーがいなくなった時に、今までしっかりしていなかった人がしっかりするようになる現象も同じような理屈だと思います。
自分で育成するのがなかなか難しい場合は、このように勝手に育ってくれる環境を作る方法も良い方法ですね。
ポイント
相手に注目し、尊重し、重要感を持たせる。
まとめ
いかがでしたか?
叱ることももちろん必要ですが、叱る人に信頼感や尊敬の念がないと、意味のないものに終わってしまうばかりか、逆効果になるケースもあります。
経営者がおこなうべき人材育成は、細かい業務ではなく、人間力の向上であり、目的意識を持たせることです。
そして、相手を尊重し、重要感を持たせることで、自ら率先して会社の為に能動的な仕事をしてくれるようになるでしょう。
結局のところ、重要なのは一人一人と心から向き合うことなのかもしれませんね。