
こんにちは、元証券マンで専業大家のMASA(@2103ou_masuke)です。
世界中で株価の下落が続いていますが、「米国株神話」や「レバナス」といった言葉が流行したように、いまだに米国株を中心に積み立て投資をしている人も多いのではないでしょうか?
GAFA・レバナスとは
GAFAとは、G→Google、A→Apple、F→Facebook(Meta)、A→Amazonのことで、レバナスとは、「レバレッジ」と「ナスダック100」を掛け合わせた造語で、レバナスはナスダック100指数の値動きに対して、2倍になることを目指した投資信託です。
しかし歴史を振り返ると、米国株式市場はリセッション入りしてから半年~1年ほどで、暴落とともに底を打つ傾向があることを考えると、まだまだ世界的に株価は下落していく可能性が高いと言えます。
こういったリセッション局面(不景気時)では、私たち個人投資家はどのように対処すればよいのでしょうか?
私は2022年2月頃、こんなツイートをしました。
【株の話】
アメリカ株ブームNASDAQ神話などと騒がれて、多くの初心者が投資信託や株を始めた時点でバブル確定。
ずっとダウやSP500、NASDAQに売りナンピンを仕掛けてきましたが、やっとプラスに転じた。
でもまだ初心者が投げ売り始めてないから買い戻しませんよ😎
大きな下落は始まったばかり😏
— 不動産投資家MASA (@2103ou_masuke) February 18, 2022
そして私自身、このツイート通りCFD取引にてナスダック100を空売りしており、2022年10月現在の利益は300万円を超えました。
株取引は上昇により利益を出すイメージを持っている方が大半ですが、下落時でも利益を出せるようになれば資産の増え方は単純に2倍になります。
そして実はCFD取引により、私たち個人投資家でもナスダック100などの株価指数ETFを空売りすることで、利益を上げれる環境が整っています。
この記事では、実際に私が行っている取引を参考に、CFD取引を使った空売りと米国株の今後の見通しを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- 株の下落局面でも利益を出したい人
- CFD取引について学びたい人
- 空売りを身に付けたい人
- 米国株価の今後の見通しを聞きたい人
コンテンツ
CFD取引とは
CFDは一つの口座で世界中の様々な資産に投資ができる金融商品です。
株価指数や外国株式、コモディティ商品や各種ETFなど、様々な資産に投資することができます。
出典:GMOクリック証券
レバレッジを使って少額で大きな投資ができることや、売りからエントリーする空売りが手軽にできるのも大きな魅力です。
投資をしている人はCFDを活用することで、さらに幅広く充実した運用ができるようになります。
私自身もこれまでは、「現物株」「投資信託」「FX」しか経験がありませんでしたが、CFD取引を知ってからは「コモディティ投資」や「空売り」ができるようになり、投資の幅が広がりました。
CFD取引の仕組み
CFDは「Contract for difference」の略で、「差金決済取引」を意味します。
差金決済取引とは
利益や損失などの差額だけをやり取りする取引のことで、FXもこのCFDの一種で同じ仕組みです。
FXは為替ですが、FXと同じように為替以外の様々な投資商品に投資できるものと考えてもらえばわかりやすいと思います。
出典:GMOクリック証券
差金決済では、担保として「証拠金」を預けることにより、取引したい金額を全額用意することなく取引ができます。
これを「証拠金取引」と言います。
つまり手持ち資金よりも大きな金額で、レバレッジをかけて取引することも可能だということです。
レバレッジ取引とは
レバレッジ取引とは、手持ち資金よりも大きな金額の取引を可能にする仕組みのことです。
出典:GMOクリック証券
レバレッジ取引とはいえ、先物取引に比べ小口で始めることができますので、単位が大きすぎて先物取引を悩んでいる方にもおすすめです。
出典:GMOクリック証券
CFD取引の魅力
CFD取引の魅力は以下の通りです。
CFD取引の魅力
- 世界中の資産に投資ができる※1
- 取引手数料無料
- 少ない資金で大きな取引ができる(証拠金取引を活用したレバレッジ取引)
- ほぼ24時間取引可能※2
- 売りからの取引が可能
※1 株式・各種指数・外国株式・商品(原油や金など)など
※2 取引時間は銘柄によって異なります。
「世界中の資産に投資ができること」「少ない資金で大きな取引ができること」「売りからの取引が可能であること」はすでにお伝えしましたが、それ以外の魅力としてCFDでは取引手数料がかかりません。
またCFD取引は、ほぼ24時間取引可能です。
最長で月曜日〜金曜日の午前8:00~翌午前7:00まで取引することができます(米国夏時間は、月曜日〜金曜日の午前7:00~翌午前6:00まで)。
夜間も日本の祝日も取引可能なため、ライフスタイルに合わせて取引ができます。
CFD取引ならGMOクリック証券がおすすめ
GMOクリック証券CFDの特徴は以下の通りです。
ポイント
- 店頭CFD取引高国内シェアNo.1
- 豊富な取り扱い銘柄数
- 使いやすい取引ツール
以下、それぞれ解説します。
店頭CFD取引高国内シェアNo.1
GMOクリック証券は店頭CFD取引高国内シェアNo.1なので、安心して取引することができます。
これだけ取引高シェアがあるということは、多くの人が利用しやすいと感じているからですよね♪
豊富な取り扱い銘柄数
GMOクリック証券CFDの取り扱い商品は、以下の通り豊富に用意されています。
- 各種株価指数(日経225、ダウ30、SP500、ナスダック100など)
- 商品CFD(原油、金、銀、コーン、大豆、天然ガスなど)
- バラエティCFD(米国VIなど)
- ハイレバレッジ型ETF・ETN
- REIT型ETF
- 株式CFD
出典:GMOクリック証券
個人的には各種株価指数と商品CFD、バラエティCFDがあれば十分だと思いますし、実際に私が取引しているのは、米国株価指数とコモディティと米国VI指数ぐらいです。
使いやすい取引ツール
GMOクリック証券の取引ツールは使いやすいと評判です。
私もパソコンとiPhone両方で使っていますが、どちらもとても使いやすいと感じています。
出典:GMOクリック証券
ちなみに、モバイルのチャート機能も以下の通り充実しています。
CFD取引を始めるために、まずはGMOクリック証券CFDの口座を開設しましょう。
米国株ETF(ナスダック100)を空売りする方法
ここではGMOクリック証券が提供している取引ツール「はっちゅう君CFD」を使って、実際にナスダック100を空売りしてみたいと思います。
はっちゅう君CFDを立ち上げ、ログインすると下の画面が表示されます。
通常は赤枠の「注文」から注文していきますが、レート一覧の赤枠「米国NQ100」から右クリックで注文することもできます。
売買したい銘柄を右クリックして注文する方が、売買銘柄を選択する手間が省けるのでラクです。
そして出てくる注文画面が下の画面です。
上の赤枠で銘柄を確認して、下の赤枠内で注文内容を入力していきます。
空売り(売りからエントリー)する場合は「売」を選択し、以下「注文タイプ」や「取引数量」を入力します。
取引数量を変更すると、その下の必要証拠金額が変動します。
必要証拠金は商品により異なっていますので、下記ご参照ください。
参考
- 株価指数CFDは取引金額の10%に相当する日本円(レバレッジ10倍)
- 商品CFDは取引金額の5%に相当する日本円(レバレッジ20倍)
- 株式CFDは取引金額の20%に相当する日本円(レバレッジ5倍)
- バラエティCFDは取引金額の20%に相当する日本円(レバレッジ5倍)
出典:GMOクリック証券
上の注文画面では株価指数CFDのナスダック100なので、取引額の10%に相当する171,065円と表示されています。
参考
11,601pt × 1ドル147.45円 = 取引額1,710,650円 ⇒ 必要証拠金171,065円となります。
これだけで簡単にナスダック100などの株価指数の空売りができます。
参考
取引額を小さくしたい人は、単位が一桁小さい「米国NQ100ミニ」がおすすめです。
注意点としては、ロスカットレートが定められているので、気付いたらロスカットされていた・・ということがないよう、注文が約定したら建玉一覧から該当銘柄を右クリックして「ロスカットレート変更」で変更することです。
この時、同一銘柄であれば一括変更することもできます。
注意ポイント
ロスカットレート変更では、現在設定されているレートよりロスカット幅を狭くすることはできません。その場合は「逆指値」の決済注文で対応します。
ナスダック100(米国株価)の今後の見通し
最後にみなさんが最も気になっているであろう、米国株価の今後の見通しについて解説していきます。
参考
今後の見通しについては、約1週間おきに更新していきますので、今後も最新の見通しを確認できるようにしております。
バブル崩壊のメカニズム
解説に入る前に、まずはバブルが作られ崩壊するまでのメカニズムや流れを把握してください。
出典:トウシル
バブルが形成されていく流れは上図の通りです。
バブルは金融緩和によって景気が回復し、好景気になりすぎた時や金融緩和をしすぎた時に発生します。
今回のコロナバブルは、金融緩和が行き過ぎた結果起こったバブルと言えます。
各国の中央銀行が作り出した人為的なバブルとも言えますね。
そして今の居場所は、「資産価格崩落開始」の位置です。
つまりこれから経済・金融システム危機が起こり、実体経済に悪影響が出始めます。
そして不況がくる中で株価は底を付けるわけです。
そしてバブル崩壊での資産価格の暴落は、価格がオーバーシュートする(行きすぎる)傾向にあることも忘れてはいけません。
この歴史上何度も繰り返されてきた、不変のバブルサイクルをぜひ覚えておいてください。
景気サイクル
次に景気サイクルについても把握しておいてください。
上図のように、通常の景気サイクルは金融引き締めが始まった後に、株価や景況感はピークを迎えます。
現在は景況感やインフレ期待ピークを過ぎ、金融緩和が始まる前の状況です。
しかし今回問題なのは、景気が後退していく中でもインフレが収まらず、スタグフレーションになる可能性があることです。
スタグフレーションとは
スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレーション(物価上昇)が同時進行する現象のことです。景気後退で賃金が上がらないにもかかわらず物価が上昇する状況は、人々の生活を苦しめます。
日本に関しては、いまだ本格的な金融引き締めが始まっていないことを考えると、今後が恐ろしいばかりです・・
今回のコロナ危機に対して行われた世界的な金融緩和は、異常なまでの規模とスピードでした。
そのため、金融引き締めも同等レベル、つまりは過去にないレベルの規模とスピードで行われていきます。
何事もそうですが、50を標準として0-100のうちどちらかに行き過ぎると、その分だけ逆の方向に行こうとする力が働きます。
ゴムを引っ張りすぎると、離した時にその分強く逆方向へ飛んでいくのと同じです。
このことを考えると、今回の景気後退は前例にないレベルのものになる可能性があることは頭に入れておいた方が良いでしょう。
コロナや戦争により世界的にインフレが収まらず、景気が後退していても金融緩和ができない最悪な状況も十分に考えられます。
少なくとも私には、現状では暗い未来しか想像できません・・
現状とナスダック(米国株価)の今後の見通し
現在の世界情勢は、「大規模金融緩和」「コロナによるサプライチェーンの混乱」「ロシアによるウクライナ侵攻」により、世界的なインフレに苦しんでいます。
世界の中央銀行はこのインフレを抑えるために急激な金融引き締めを行い、景気を悪化させるのに躍起になっています。
そのため各種経済指標は悪化してきており、ハイテク株を中心に減益決算が多くなってきています。
さらにいうと、こういった状況の中で、株価暴落や債券の焦げ付きによる金融不安、大企業の破綻などが起きることさえ想像に難しくありません。
ある程度大きな国のデフォルトの可能性もあると思います。
そして注目すべきは、今後リセッション入りしたとしてもインフレは収まらず、金利の引き下げができないスタグフレーションに陥る可能性が高まっているということです。
スタグフレーションは世界経済にとって最悪の状況ですので、私は株価がコロナショック前の高値より下回ることは避けられないと考えています。
「山高ければ底深し」と言いますが、まさにこの言葉通りの展開になると思っています。
この大きな流れを前提として、あとはチャートの流れに沿ってトレードするだけです。
今後の見通しやチャート分析に関しては、「NOBU塾」ノブさんのYouTubeが分かりやすいのでいつも参考にさせてもらってます。
今の市場は、継続的な物価下落とリセッションが起こらない期待が高まっていて、楽観的な空気になりすぎています。
また米欧銀行危機によって、FRBが4月末まで再度お金をばら撒くと宣言しています。
そのため個人的には、4月~5月頃までは株価が上昇する可能性が高いと考えています。
とはいえ再度ドルをばら撒く行為は、副作用を強くすることに他なりませんので、つまりは株価下落時の底を深くすることになります。
やはり少なくとも今年中には、利上げ打ち止めもしくは利下げ開始後に、決算の下方修正および景気悪化などを理由に再び最安値を付けに行く展開を予想しています。
株価の歴史をみても過去8回のリセッション局面では、リセッション入りして1年以内にボトムを付けていることが多く、遅くても2年以内にはボトムを作っています。
ということは、遅くても来年もしくは再来年にボトムを付けるということになります。
ただし今回は、急速かつ大規模な金融引き締めにより、2023年のどこかのタイミングでリーマンショックを超えるブラックスワンが起きる可能性が高いと思っています。
ブラックスワンが起きたら暴落しますので、そこがボトムになる可能性があります。
ボトムを付ける前に、できるだけ多くの売りポジションを効率よく取っておきたいですね。
投資は自己責任で参考にされてみてください。
2023年は「天然ガス」がビッグチャンス!?
最後にナスダック100(米国株式)の空売り以外で投資妙味がある銘柄を紹介したいと思います。
それは「天然ガス」です。
まずは週足チャートをご覧ください。
天然ガスはロシアのウクライナ侵攻に伴い、石油とともに一時高騰して注目を集めましたが、ここ20年の中でも、安値圏まで下がっていることが分かります。
これは世界的な金利引き締めによる経済活動の低下や、世界的な暖冬により天然ガスの需要が弱まったためです。
ロシアの天然ガス供給がストップする中、EU各国が今冬を乗り切るために、夏から天然ガスを大量に備蓄していたことも影響を受けています。
しかしガス不足の懸念が今冬で終わるとは限りません。
今冬に在庫をほぼ使い尽くしてしまうと、来冬に向けた在庫積み増しの出発点が2022年よりも低くなり、場合によっては2022年よりも状況が厳しくなる可能性があります。
つまり今の天然ガスの需要減は一時的なものであり、供給が通常に戻らない限り、今後また逼迫する可能性が高いと言えます。
ゴールドマン・サックスも2023年は、商品(コモディティー)が再びパフォーマンス最良の資産クラスとなり、43%のリターンをもたらすだろうと予想しています(参考資料)。
注意点としては、現在ロシアに変わってアメリカが天然ガスの輸出を伸ばしていますが、そのアメリカが開発中のLNG輸出基地が順次稼働し始めることで、一段の輸出拡大が見込まれていることです。
2025年の米国のLNG輸出能力は、2022年比42%増の日量205億立方フィートにまで拡大される計画であるほか、この先も新規のLNG輸出プロジェクト(計13プロジェクトの輸出能力は日量 234億立方フィート)が開発段階に入るとみられています。
ウクライナ戦争が終わることも天然ガスの需給においてはリスクになります。
ただしすでに安値圏にあることを考えると、リスクも限定的ですし、下がってもナンピン買いの長期保有で利益を出していきたいと思います。
投資する際は必ず以下の点を守るようにしてください。
注意ポイント
- 歴史的最安値以下になっても余裕の取引量
- 一気に買わず、ナンピン買いなど分散させる
まとめ
いかがでしたか?
現在世界の経済情勢は、ここ数十年で稀にみる最悪な状況ですので、株価の大きな下落がいつきてもいいように備えておくべきです。
そして備えるとはポジションを持たないということだけではなく、そういった状況でも大きな利益を出すという方法もあります。
それが今回解説したCFD取引を活用して空売りする方法です。
GMOクリック証券CFDの口座は下のボタンから開設できます。
私自身も今回のコロナバブルを機に、CFDでの空売りを身に付けましたので、ぜひ不動産以外の投資をしている人はチャレンジしてみてくださいね!