
こんにちは、元証券マンでFP技能士のMASA(@2103ou_masuke)です。
コロナの影響で貧富の差は大きくなり、この傾向は今後ますます拡大していきます。
さらには、コロナで大盤振る舞いした分のツケが、近い将来大増税などという形で私たちに跳ね返ってくることは目に見えています。
追い打ちをかけるように円安やインフレが進み、私たちの生活は厳しくなる一方です。
自分の生活や資産は、自分で守らなければいけません。
しかし資産の守り方がわからない、資産運用したいけど何をどのようにすればいいかわからないという方も多いかと思います。
「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」という言葉を聞いたことある人は多いかもしれませんが、残念ながらその内容まで多くの人に広まっているとは言えません。
簡単にいうと、資産運用するうえで税制上有利になる制度ですが、各制度の概要は以下の通りです。
この中でNISAは計600万円までしか非課税にならないことと、年間120万円は月間10万円なので、現実的に全額投資は難しい人も多いかと思います。
そのため、今から投資を始める初心者に最もおすすめなのが、つみたてNISAとiDeCoを活用した資産運用と節税です。
つみたてNISAは、年間40万円まで非課税なので月間33,333円、かつ計20年の800万円まで投資が可能で、iDeCoは会社員(会社に企業年金がない)の場合、月額上限23,000円までと、どちらも上限まで利用可能な現実的金額です。
iDeCoにいたっては、下記のように「運用時」「運用中」「運用後」すべてで税制上有利になります(詳しくはiDeCo公式サイトをご覧ください)。
iDeCoの税制上有利なポイント
- 運用時の掛金が全額所得控除!
- 運用中の運用益も非課税で再投資!
- 運用後の受け取る時も大きな控除!
そこで今回は、つみたてNISAとiDeCoを最大限活用した資産運用術を解説します。
長年様々な投資を経験してきた私が辿り着いた答えです。
私は大学生から株を始め、証券会社に勤めていた経験があり、ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持ち、今でも勉強を続けています。
そんな私が考えるおすすめの投資信託や最強のポートフォリオも公開していきます。
もう国に頼るのはやめましょう。
もう国に頼れる世の中は終わり、今後は国が私たちの資産を搾取してくるはずです。
このブログでは自分の資産を防衛する方法まで学べます。
ぜひ最後までご覧いただき、自分のため家族のために正しいファイナンシャルリテラシーを身に付けましょう!
こんな人に読んでほしい
- 資産運用をこれから始める人
- 資産運用初心者で勉強したい人
- おすすめの投資信託やポートフォリオが知りたい人
コンテンツ
資産運用の正しい考え方
資産運用という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
「株」「投資信託」「債券」「FX」「不動産」あたりが思い浮かぶのではないでしょうか。
資産運用は単純にこういったものに投資をして、増やしていけば良いという話ではありません。
増やそうとして株に投資し、増やすどころか大損してしまったという人もいるかと思います。
資産運用には「増やす」と「守る」役割があり、それぞれをバランスよく考えていかなくてはなりません。
理想的な状態を言葉で表すと、「守りながら増やす」ということです。
この感覚を掴み、コツコツ実践していくことがより良いゴールに繋がります。
決して短期間で増やそうとしてはいけません。
資金が少ない人ほど、お金に対する欲が強い人ほど、間違った資産運用をしがちです。
私も経験があるので気持ちはわかりますが、そういった人は大損して後悔するのがオチです。
遠回りなように見えて、守りながらコツコツ増やす人が最終的に勝ちます。
次項から「増やす」と「守る」に焦点をあて、それぞれ解説していきます。
ポイント
決して短期間で増やそうとしてはいけない。守りながら増やす感覚が重要!
資産運用で増やす方法
資産運用で増やすためには、それなりのリスクを取らなくてはなりません。
考えるべきことは、長期的に誰でも簡単に増やすことができて、かつリスクもできるだけ低い方法はないかということです。
誰でも簡単にできて、かつリスクが低いとなると、より大きな視点で考える必要があります。
例えば投資する際に、専門性(難易度)の高さとリスクの高さを高い順に並べると、企業→業界→国→世界となります。
どこの企業が伸びるかよりも、どの業界が伸びるかの方が簡単で、どの国が伸びるかは勉強しなくてもある程度誰にでもわかりますよね。
世界までいくと、「世界経済は今後発展していくか」だけを考えればよいことになります。
幸い世界は年々経済発展とともに裕福かつ便利になってきており、長い歴史の中で世界経済が後退したのは、今回のコロナ危機やリーマンショックなどのとてつもなく大きな要因があったときだけです。
代表的な資産運用の商品の難易度についても考えてみると、専門性(難易度)の高い順に、不動産投資→株(債券)→投資信託となります。
こうやって考えていくと投資信託で全世界を買えばよいだけという答えが見えてきます。
より詳しい投資哲学については、下の記事もあわせてご覧ください。
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【投資初心者必見】株・FX・投資信託・仮想通貨で失敗しない考え方を教えるブログ
困っている人投資初心者なんだけど、投資ってなんか怖い・・ 投資で失敗しないための考え方や知っておくべき知識は何? こんにちは専業大家のMASA(@2103ou_masuke)です。 投資で成功するため ...
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資産運用で守る方法
守る方法については、少し勉強が必要になります。
私たちは裕福な日本で生まれたためか、通貨に対するリスクの意識が低すぎるように感じます。
特に高齢者は、未だにタンス預金が最も安全と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかしタンス預金では、急死してそのままになってしまうリスク、あることを忘れるリスク、火事で燃えてなくなるリスク、強盗にあうリスク、インフレが起こり円の価値が下がるリスク、国がデフォルトになり円の価値がなくなるリスクを抱えていることになります。
銀行預金では、預金封鎖リスク、インフレリスク、通貨リスクなどが考えられます。
特にインフレリスクと通貨リスクについては、今後起こりうる可能性が高いにもかかわらず、私たちは経験がないために想像ができず対処していない人が多い印象です。
コロナによって、世界の中央銀行はお金をばら撒き続けました。
世の中のすべてのものは需要と供給で価値が決まりますので、通貨の供給量が急激に増えれば、通貨の価値は下がることになります。
通貨の価値が減少すれば、ものの価値は相対的に上がることになりますので、当然インフレが起こります。
2022年7月現在、実際に全世界でインフレが起こっています。
膨れ続ける国の借金により、国がデフォルトすることも考えておかなければなりません。
そこで、こういった通貨リスクから資産を守るために、円をドルなど外国の通貨に替えたり、通貨だけではなくコモディティなどの実物資産へ替えておく必要があります。
このように守ることを考えるときも、より大きな視点で考えなくてはなりません。
「分散投資」という言葉はほとんどの方が知っていると思いますが、例えば日本株だけで何銘柄も保有し分散投資と言っても、それは真の分散投資とは言えません。
日本株はすべて円建てだからです。
またリスクヘッジを考えるときには、ボラティリティ(変動幅)を小さくすることも考慮しなければなりません。
ボラティリティとは
ボラティリティとは、一般的に価格変動の度合いを示す言葉で、「ボラティリティが大きい」という場合は、その商品の価格変動が大きいことを意味します。
このボラティリティを小さくするためにも、正しい分散投資は必須となります。
おすすめの投資信託と投資商品

以上を踏まえ、増やしながら守れるポートフォリオを構築するうえで、おすすめの投資対象は以下の通りです。
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス
- ベトナム・ロータス・ファンド
- ビットコイン
それぞれ解説していきます。
eMAXIS Slimシリーズ(先進国株式インデックス、新興国株式インデックス)
まずはeMAXIS Slimシリーズの「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」と「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。
eMAXIS Slimシリーズは、他にも最も有名な「eMAXIS Slim全世界株式」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」など、豊富な数の商品を取り揃えています。
eMAXIS Slimシリーズの特徴は、何と言っても圧倒的に低い運用コスト(信託報酬)です。
運用コストは0.1%違うだけでも、長期間でみると大きな差になりますので、こういったインデックスファンドに投資する場合は、特に重要になります。
そして後ほど解説するおすすめポートフォリオで組み入れるのは、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」と「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」です。
以下、それぞれの基準価格の推移グラフです。
【eMAXIS Slim先進国株式インデックスの基準価格推移グラフ】
【eMAXIS Slim新興国株式インデックスの基準価格推移グラフ】
どちらも長期的にみれば右肩上がりですよね。
こういった多くの国に分散投資をしたインデックスファンドは、長期的には安定して利益を出してくれます。
次にそれぞれの投資先を確認しておいてください(2022年6月30日時点)。
【eMAXIS Slim先進国株式インデックスの投資配分】
【eMAXIS Slim新興国株式インデックスの投資配分】
先進国株式インデックスの方は、時価総額の関係でどうしてもアメリカの主要株式への投資比率が約70%ほどと大きくなりますが、世界経済はアメリカが引っ張っていることや新たなイノベーションはアメリカから始まることが多いことを考えると妥当です。
新興国株式インデックスの方は、中国を筆頭に台湾やインドなどのアジアを中心とした新興国に投資されています。

全世界株式ファンド1つにしてしまうと、アメリカへの投資が約60%ほどとなっており、ポートフォリオ全体を考えた時には、アメリカへの投資配分があまりにも大きくなってしまうため、好ましくありません。
今後の世界情勢を考えると、アメリカと中国の2大大国という構図になることは、ほぼ間違いありませんので、中国への投資配分を増やすために「新興国株式インデックス」を組み込むことがポイントです。
さらに今後は、インドやASEAN諸国などのアジアが、世界的に最も経済成長を遂げると予測されていますので、アジアへの投資配分を増やす意味でも重要な投資戦略になります。
ベトナム・ロータス・ファンド(愛称:ロータス)
次に「ベトナム・ロータス・ファンド」について解説します。
ベトナム・ロータス・ファンドは、ファンド・オブ・ザ・イヤー2021の国際株式(グローバル・除く日本)型部門で最優秀ファンド賞を受賞した投資信託です。
私がベトナムに注目している理由は以下の通りです。
- 今後大きな経済発展が期待できる
- 人口構成比が理想的
- マジメで器用で勤勉
- 賃金が中国の約3分の1で、世界の工場になる可能性がある
- 社会や政治が安定
簡単に言うと、日本の昔と似ているベトナムは今、日本の1970年代あたりで、これから日本のように高度経済成長に入る可能性が高いということです。
日本で1970年から20年間で株価が20倍になったことが、ベトナムでも同じように起こる可能性があると思っています。
実際に2050年までの年平均経済成長率予測では、ベトナムが世界でNo1になるとされています。
またベトナム株の値動きは、先進国の株価と相関係数が低く、違う方向に動くことも守りを強くするポートフォリオを作るうえではメリットになります。
異なる値動きをするベトナム株を加えることで、ポートフォリオ全体のボラティリティやリスクが下がって、期待リターンが上がるようなポートフォリオ効果が期待できます。
ベトナムへの投資や、ベトナム・ロータス・ファンドについての詳細は、下の記事をご覧ください。
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投資信託はベトナムロータスファンドがおすすめの理由7選と今後の株式市場見通し
困っている人今話題のベトナム株式ファンドについて詳しく教えて! こんにちは、専業大家兼投資家のMASA(@2103ou_masuke)です。 アメリカ株ブームも終わりを迎え、さて次の有望な投資先はどこ ...
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ビットコイン
企業への投資領域は、これまで紹介した投資信託3つで十分です。
あとは現物投資(コモディティ)の代わりに、デジタルゴールドと言われる「ビットコイン」を組み入れるようにします。
通貨とインフレのリスクを同時にヘッジしてくれるので、ポートフォリオの一部として欠かせませんし、長期的に見れば見るほどリスクは低く、大きなリターンが期待できます。
将来的には、ほぼ間違いなく国の通貨と同様に世界で使える通貨として利用されると思うので、今のうちから少しずつでも資産を振り分けておきたいところです。
特にビットコインは今後暴騰する場面が出てきますので、そういった場面では売ってキャピタルゲインを得ながらより効率的に運用する戦略が最も効果的な運用方法になると考えています。
つみたてNISAとiDeCoを活用したおすすめの最強ポートフォリオ
以上のことを鑑みて、ここではつみたてNISAとiDeCoを活用した、増やしながら守れる最強のポートフォリオを考えていきましょう。
投資に回せる資金は人それぞれ違うので、つみたてNISAのみを活用した4万円のケースと、つみたてNISAとiDeCoを活用した7万円のケースを紹介します。
積立月々4万円の場合のポートフォリオ
月々の積み立てが4万円の場合は、つみたてNISA月額上限の33,333円を20,000円と13,333円に分けて、残りの6,666円を3,666円と3,000円の2つに分けます。
そしてそれを下図のように配分します。
※月4万円を投資に回すという設定です。当然この他に現金も貯蓄していく必要があります。
つまり、つみたてNISAで「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」と「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」をMAXまで購入するということです。
これが私が考える資産のリスクヘッジをしながら、大きなリターンも狙える最強のポートフォリオです。
あくまで長期的に運用することが前提なので、アメリカや中国(アジア)を中心とした世界の株式にまんべんなく投資することで、リスクヘッジしながら世界の経済成長の恩恵を受けれるようにします。
そして、ベトナム・ロータス・ファンドとビットコインを組み入れることで、長期的により大きなリターンが狙えるポートフォリオにしています。
ビットコインに関しては先ほども説明したように、暴騰する場面では売ってキャピタルゲインを狙っていきたいところです。
これは目安の比率なので、一時的に現金比率を高めるなど比率を変えても問題ありません。
積立月々7万円の場合のポートフォリオ
月々の積み立てが7万円の場合は、つみたてNISA月額上限の33,333円と、iDeCoの月額上限23,000円(会社員の場合)、残りの13,667円を7,167円と6,500円の2つに分けます。
そしてそれを下図のように配分します。
4万円のケースとほとんど同じですが、資金が大きくなる分、ベトナムファンドやビットコインなどのリスク資産割合を増やしたポートフォリオになっています。
おすすめの購入方法
おすすめの購入方法は、前項で説明した配分で毎月積み立て購入していくことです。
毎月の積み立て方式は、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなるため、購入単価を下げることができます。
これを「ドルコスト平均法」と言います。
複利の力とドルコスト平均法の力は偉大ですので、これらの力を借りてコツコツと積み上げていけば、20年後には驚くほどの資産になっているはずです。
詳しくは下の記事もあわせてご覧ください。
取引口座は、どの経済圏を利用しているかでSBI証券と楽天証券の2択をおすすめします。
楽天証券は、楽天カードから購入することでポイント0.2%還元(ベトナム・ロータス・ファンド購入は1%還元)、楽天キャッシュから購入すれば、2022年末までは1%還元、それ以降も0.5%還元となっております。
やや複雑になっていますので、詳しくは「投信積立での「楽天キャッシュ決済」の開始および楽天カードクレジット決済のポイント還元率の一部変更について」をご覧ください。
SBI証券は、三井住友カードから購入することでポイント0.5%還元、三井住友カードゴールド(年会費あり)なら1%還元となっています。
どちらもクレジットカードを利用することでお得に購入できるので、口座開設と合わせてクレジットカードも作っておきましょう。
注意ポイント
つみたてNISAで作れる口座は一つだけですので注意しましょう。
また、iDeCoでeMAXIS Slimシリーズが購入できるのはSBI証券のみなので、iDeCoを利用する人はSBI証券口座が必須となります。
仮想通貨の取引口座は、国内最大級の取り扱い通貨数を誇るコインチェックをおすすめしたいところですが、積み立ては1万円からしかできないので、1万円以下で積み立てしていきたい方は、500円から積み立て可能なGMOコインをご利用ください。
ちなみに、毎月の投資額を増やしてもっと早く大きく育てたいという方は、下の記事もあわせてご覧ください。
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まとめ
いかがでしたか?
ポートフォリオを構成するうえで重要なのは、世界の株式に適切な配分で投資することです。
今回おすすめした投資信託は、すべて外貨建てですので、円資産のみを持つリスクもうまくヘッジしています。
不思議なもので、投資は早く増やそうとするほど、予想しようとすればするほど失敗する可能性は高まります。
自分の考えや感情を入れず、かつドルコスト平均法のメリットが享受できる積み立て投資だからこそ、良いパフォーマンスが期待できる資産運用術です。
投資を勉強したり研究したりする時間が省けること、精神的な負担がかからないことも大きなメリットです。
これから投資を始める人、これまで投資でうまくいかなかった人は、ぜひ参考にしてみてください。
さらに学びたい方は、私の下記書籍もあわせてご覧ください。
誰でも簡単にお金持ちになれる方法:
貯金・節約・資産運用術、最強ポートフォリオや最適年収を大公開!
支出を減らし、収入を増やす。そして貯金を資産運用して確実に増やしていくための方法が学べます。ここで紹介している資産運用は不動産投資以外の投資信託などによる運用法です。無知は損です、賢く生きましょう!